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実績紹介について

現在まで取り組んできた当協会の企業向けのカラーコンサルティング事業、各種執筆、講演、研修事業についてご紹介します。

建築・リフォームの実績

【社会福祉法人興徳会特別養護老人ホーム館山明光苑】施設新築色彩計画

「外観はできるだけ落ち着いた明るい色にしたい、内部には色彩を多く使い、入居者の心身や健康に良い効果をもたらすデザインにしてほしい」

アースカラーをメインに、２～４階は黄色みを帯びた暖かいベージュで降り注ぐ温かな光を表現、1階は日だまりの土をイメージしたミディアムブラウンを採用。1階には海と空のゾーン、緑と花のゾーンを設定しました。海と空のゾーンとなる地域交流センターには、トーンの異なるブルーを基調として、爽やかな海の色、空の色を演出し、手摺や家具などに木製風の素材を取り入れて、暖色系をアクセントとし、晴れ晴れとした海辺のリゾートを思わせる室内空間としています。緑と花のゾーンである食堂兼機能訓練室には、ブライトトーンのグリーンと菜の花をイメージしたイエローの2色を使い、活き活きとした雰囲気を演出しています。いずれも健康的でフレッシュな気分を促す色彩効果があり、前向きで楽しい気持ちを利用者の方に与えることができます。
各フロアのユニットには桃、空、杏、松、麦、藤をモチーフにしたカラーを設定し、入り口の他内部の共用空間のアクセントカラーとしています。共用部にややはっきりとした色を使用しているので、各居室は温和で淡いトーンのカラーを壁の一部に取り入れて特徴付けを行い、単調な空間にならないよう色彩を設定しました。

【ミモザ南林間弐番館】施設新築色彩計画

「入居者が家具を各自用意するため、どんな色にも合わせやすい落ち着いたベーシックなデザインにしたい。」

「小京都をイメージとする高級和風旅館」をコンセプトとして、外観は低彩度の住宅が建ち並ぶ周辺環境の色彩に配慮し、主にバラエティに富んだ茶系の色を基調としています。統一感がありながら、明るさの強弱がはっきりしており、訪れる人に落ち着きと品格を感じさせながらも、メリハリのある印象を与えるよう配慮をしました。アクセント壁には、編み込んだ木肌をイメージさせる素材の壁紙を採用しています。ダイニングはグレイッシュな茶系の利休鼠のパントリーをアクセントとした、落ち着いた大人の食事処をイメージさせるコーディネート。シックで上質な大人の色彩を中心とした食空間としました。

【パナソニックエイジフリー大和南林間】施設新築色彩計画

「利用者が質の良い充実した時間を過ごすための場所としたい、介護する人、される人が自分らしくいきいきと心豊かに過ごせる施設にしたい」

施設の全体カラーデザインテーマを「新しい世代の高齢者が心地良く過ごせる空間の色」をコンセプトに　「ナチュラルモダン～温かみとスタイリッシュの共存～」しました。和のデザインとも組み合わせやすく、あらゆる人にとって受け入れられやすいスタイルです。外観はスタイリッシュなイメージに、玄関正面のアクセントクロスにはパナソニックエイジフリーの頭文字、PとAのモチーフとして（Panasonic　Agefree）ナチュラル、モダン、実りある時間を意味する色彩を使ったデザインにしました。外装から内装までの空間の色を全て取り入れています。内装には温かみのある色彩をメインに、やすらぎと安心を与える心理効果と共に、空間にリズムと変化を与えるようにしています。

【福島県立医科大学付属病院】外来サイン計画

「行先案内表示がわかりにくい、先に何があるかわかりにくい。行先方向サインがわかりにく。各階に診療科目が22～23程度あり、誘導サインがわかりにくい。ゾーニング範囲が明確でない。わかりやすい案内表示、病院と利用者のコミュニケーションが必要。」といった課題をお持ちでした。

多過ぎる情報量（色数）はかえってサインをわかりにくくするので、診療科目ごとに色を区分するよりも、ブロックごとのゾーニングを優先しました。エリアで色を区別することで、誘導を行い、現在地を認識しやすくしました。
また、隅壁、開口周りに色を設けることで、視認性と有目性を高めることができました。サインカラーは病院のアクセントカラーを意識し、各エリアにある診療科目とマッチしたイメージのカラーを使用することで、直感的な判別と理解を促すよう工夫しました。

設計：有限会社　鈴木設計
色彩監修：日本ユニバーサルカラー協会
総合監修：福島県立医科大学付属病院管理課

【社会福祉法人緑成会特別養護老人ホーム緑の郷】カーテン・廊下

「色が全体的に寂しい点や無機質な点から、老人ホームの暗いイメージをなくしたい。利用者の精神状態に良い影響（気持ちが落ち着く、元気が出るなど）を与える色が必要としている。わかりやすく安心できる空間にしてほしい。」とのご要望をいただきました。

フロアごとに利用者の特性が異なるので（認知症の有無や程度）、それぞれの状態に合った心理的、生理的影響を与える色を設定し、フロアごとにテーマカラーを決定しました。日当たりなども考慮し、部屋の入り口ごとに色を変えて、認知症の方の空間認識をサポートするよう工夫しました。コントラストをつけて空間のわかりやすさと安全性を高め、全体の統一性を保ちながら、アクセントを与えて適度な変化と刺激のある空間にリニューアルしました。

浴室の改修

「全体的に古くて暗い感じがする。利用者がリラックスして楽しめる浴室空間を作りたい。楽しい雰囲気にしたい。浴室に特徴をもたせたい。」などのご要望をお持ちでした。

浴室内の配色には、温もりがあり、入浴を楽しくするオレンジ系をベースカラーに採用し、脱衣室のブラインドの色は2色使いで変化させて空間にメリハリと楽しさ、明るさを与え、快活な空間に変更しました。また照明は白熱色に変更し、リラックスできる雰囲気を演出しました。

製品の色彩・PR実績

ユニフォーム製品のPR

HEARTGREEN
カーシーカシマ株式会社

「商品紹介ページなどで色が持つ力、製品とカラーの関係性、およびカラーコーディネートについての裏付けがほしい。」とのご要望をいただきました。

それぞれのユニフォームカラーが、どんな心理的効果があるのか、色の持つ力について検証し、紙面上にてコメントしました。カラーというコンセプトを強く押し出すことで、付加価値を生み出し、商品の魅力のPRとブランドイメージの向上にもつながります。

健康サポート機器

「数値だけで表示するのは素っ気ない。どれだけ必要な距離を歩いたか一目でわかり、健康を楽しくサポートするムードを持ったデザインにしたい。自分の目標を達成しているか、適正な運動量を意識できるものにしたい。」とのご要望をいただきました。

色は健康とイメージの相関関係があるので、アクティブであるかどうかを意味のある色でメッセージ的に伝え、なおかつビジュアル的にカラフルで楽しい雰囲気になるように色を設定しました。自分が今どのような状態であるのかを数値が出る窓の色に反映できるようにして、健康への意識を高めます。歩数に応じて色が変化するようにしました。